赤ちゃんにあげたミルクが少し余ったときや赤ちゃんが飲み残したとき、捨てるのはもったいないと感じるかもしれません。
しかし、赤ちゃんの健康のためには、ミルクの適切な取り扱いが重要です。
この記事では、1度飲ませたミルクを再び与えてもよいかどうか、その理由と安全なミルクの管理方法について詳しく解説します。
飲み残したミルクは次回の授乳で与えていい?
飲み残しは必ず捨てる
飲み残したミルクは、たくさん余った場合「もったいないから、次で使えたらな~」と思う方もいるかと思います。
ミルクや搾乳した母乳の飲み残しは、保存不可です。
飲み残しは必ず処分しましょう。
なぜ捨てないとダメなの?
基本的に、1度飲ませたミルクを再び与えることは推奨されていません。
これは、赤ちゃんが哺乳瓶を口に含んだ瞬間から、哺乳瓶内のミルクに赤ちゃんの口から細菌が入ってしまうからです。
そのため、時間が経つと目に見えない細菌が繁殖し、赤ちゃんに再度与えることは絶対にNGです。
主なリスク:
- 細菌の繁殖
赤ちゃんの唾液がミルクに混ざることで、室温や時間経過によって細菌が増殖する可能性があります。
特に暖かい環境では、細菌が急速に繁殖し、胃腸炎などの感染症のリスクが高まります。
- ミルクの品質低下
時間が経つと、ミルクの成分も変化し、栄養価が低下することがあります。
ミルクを作って2時間経つと危険
やっぱり気分じゃないです~
飲み残しのミルクでなくても、調乳して2時間以上たっている場合はそのミルクも捨てましょう。
赤ちゃんの体調や気分で、授乳時間は様々です。
ミルクを飲むまでに時間がかかることはもちろんあるかと思いますが、作成して2時間以上たった場合は、もったいない気持ちはありますが捨てましょう。
ミルクが残った場合…
1度飲ませたミルクが残った場合、基本的には30分以内に飲み終わらないミルクは捨てるのが一番安心です。
これは、哺乳瓶の中で細菌が繁殖する前に、ミルクを取り除くことができる時間的な目安です。
あくまでも目安なので悩みすぎないでくださいね
ミルクを捨てる理由:
- 衛生的なリスクを避けるため
30分以上経過したミルクは、細菌が繁殖し始めている可能性があるため、赤ちゃんに飲ませないようにしましょう。
ミルクの適切な保存方法
ミルクを調乳した後、すぐに赤ちゃんに飲ませない場合や、少し時間をおいてから与える予定がある場合は、適切な保存方法を守ることが重要です。
以下に、ミルクの安全な保存方法について紹介します。
調乳後の保存目安
- 室温
調乳後は、常温(25℃以下)では2時間以内に飲ませるようにしましょう。これを超えたミルクは捨ててください。
- 冷蔵保存
調乳後にすぐ使わない場合は、冷蔵庫(4℃以下)で保存し、24時間以内に使い切る必要があります。
ただし、全く口をつけていないものに限ります。
- 外出時
外出先でミルクを持ち運ぶ場合は、保冷バッグや保温バッグを使用し、持ち運び中にミルクの質が低下しないよう注意しましょう。
調乳後2時間以内に飲ませることは一緒です。
調乳後のミルクを温め直してもいい?
調乳後、冷蔵保存したミルクを与える際に温め直すことは可能ですが、一度温めたミルクを再び冷やして保存するのは避けるべきです。
再加熱や冷却を繰り返すと、ミルクの品質が低下し、細菌の繁殖リスクも高まります。
温めなおす方法
哺乳瓶を温かいお湯に浸して温めるか、専用の哺乳瓶ウォーマーを使用しましょう。
電子レンジでの温めは避けるのが望ましいです。
温め方にムラができてしまうことや、ミルクのタンパク質が変性してしまうことがあり、消化不良になることもあります。
5. ミルクを飲まない場合の対策
もし赤ちゃんが1度にミルクを飲み切らない場合、飲み残しを最小限に抑える工夫が必要です。
対策例
少量ずつ作る
赤ちゃんが飲む量に合わせて、ミルクを少量ずつ作るようにしましょう。
初めから多めに作ると飲み残しが出る可能性が高くなるため、赤ちゃんのに合わせて調整していくことも大切です。
授乳前にサインを確認
まだお腹空いてないです~
時間ごとにミルクを作って与えている方も多いかと思います。
赤ちゃんが空腹でないと全く飲まないことも…。
赤ちゃんがミルクを欲しがるサインを確認して、ミルクを作るタイミングを検討すると破棄するミルクも減るかもしれませんね。
母乳の場合の保存は??
搾乳は保存できるって聞いたけど、いつまでなんでしょう??
母乳と哺乳瓶でのミルク育児は異なる部分があるものの、母乳も哺乳瓶に入れて飲ませる場合には、同様の管理が必要です。
搾乳した母乳を冷蔵保存する場合は、24時間以内に使用し、飲み残しはやはり捨てるべきです。
まとめ~ミルクの再利用はNG~
飲み残したミルクを「もったいない」と感じることはあるかもしれませんが、赤ちゃんの健康を守るためには安全を最優先に考え、捨てましょう。
1度使用したミルクは、細菌のリスクがあるため再利用せずに捨てるのがベストです。