哺乳びんを使った後で思い浮かぶのは、「消毒」ですがその前の「洗浄」もとても大事な工程の一つです。
この記事では、哺乳びんを洗う際の基本的な手順と、衛生的に保つためのコツについて詳しく解説します。
哺乳びん洗浄の基本
ほ乳びんを細菌やウイルスから守り、衛生的な状態に保つためには、
①洗浄(汚れを洗い流す)
②消毒(細菌やウイルスの感染力を弱める)
③乾燥(細菌を繁殖させない)
の3つの工程が必要です。
哺乳びんを洗浄・消毒する理由
まずは理由から理解するです!
生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力や回復力が弱いので、細菌やウイルスなどの感染から守る必要があります。
特にミルクは栄養が豊富なために雑菌が繁殖しやすいので、ミルクが残らないように十分に洗浄してから、消毒をします。
洗浄:水や洗浄剤などを使った汚れの除去のこと。細菌やウイルスは残る。
消毒:消毒は細菌やウイルスなどの病原体の数を減らし、感染力を奪うこと
厚生労働省からも、洗浄と消毒を徹底することの注意喚起がされているよ!
哺乳びんを洗う前に知っておこう
1. 哺乳びんを洗うタイミング
哺乳瓶は、使用後すぐに洗うことが大切です。
ミルクの残りがボトルや乳首に残ったままにすると、時間が経つにつれて細菌が繁殖しやすくなります。
また、ミルクが固まってしまうと、汚れを落とすのが難しくなるため、使用後にすぐ洗浄する習慣をつけましょう。
赤ちゃんが落ち着いていることが多いので、おすすめです~
2. 哺乳びんを洗うための準備
哺乳びんを洗う際には、哺乳びん専用のものがあると安心です。
以下のものが必要になります。
必要な道具
- 哺乳びん用の洗剤:赤ちゃんの肌に優しい、無添加の専用洗剤を使用することが推奨されます。普通の台所用洗剤は成分が強すぎる場合があるため、できるだけ避けましょう。
- 哺乳びん用ブラシ:哺乳瓶の内側や底をしっかりと洗える専用ブラシを用意します。通常のスポンジでは隅々まで洗えないため、ブラシが便利です。
- 乳首専用ブラシ:乳首の細かい部分や穴の中にミルクが残ることがあるので、専用のブラシで洗いましょう。
哺乳瓶の洗い方の手順
哺乳瓶の洗い方は基本に忠実に行うことで、衛生的に保つことができます。
分解する
哺乳びんを洗う前に、すべてのパーツ(ボトル、乳首、キャップ、リング)を分解しましょう。
パーツごとに異なる形状や材質が使われているため、しっかりと個別に洗うことが必要です。
ステップ2:水やぬるま湯で予洗いする
哺乳瓶の内部に残ったミルクや汚れを水で軽く洗い流します。
ここでお湯を使うとミルクが固まってしまうことがあるので、冷水かぬるま湯で予洗いするのがポイントです。
ステップ3:哺乳瓶を洗剤で洗う
専用の洗剤を使用し、哺乳びん用ブラシでボトルの内側をしっかりと洗います。
特に、底の部分や側面の溝にはミルクが溜まりやすいので、しっかりとブラシを使って磨きます。
ステップ4:乳首を丁寧に洗う
乳首は特に汚れが残りやすい部分です。
専用の小さなブラシで、乳首の穴や内側を念入りに洗います。
穴にミルクのカスが詰まっていないか確認しながら、洗浄します。
専用ブラシだと乳首か傷つくのを最小限にできるです!
ステップ5:すべてのパーツをすすぐ
洗剤が残らないように、すべてのパーツを流水で十分にすすぎます。
洗剤が残ると、赤ちゃんの体に負担がかかる可能性があるため、特に丁寧に行いましょう。
外出時はどうする?
外出の時のことまで知らなかったのでどうしたらいいのか悩みました…!
お出かけの時の哺乳びんの洗浄や消毒は、ママ・パパの悩みの1つです。
外出時は、清潔なほ乳びんを数本持っていき、ミルクを飲ませたら、できるだけ早めにすすいで残ったミルクを洗い流します。
帰宅後、もう一度洗剤で洗って、消毒するとよいでしょう。
洗剤を小さな容器に入れて用意しておくと、外出先でもきれいに洗浄できます。
旅行の際は洗剤やスポンジ、消毒セットを持っていき、宿泊先で洗浄と消毒を行うとよいでしょう。
哺乳びんを洗い終えた後は…
消毒・乾燥も忘れずに
洗浄後は、哺乳びんを消毒することも忘れずに。
特に新生児や免疫力が弱い時期の赤ちゃんには、消毒が必須です。
消毒の方法には、煮沸消毒や電子レンジ消毒、薬液消毒があります。
消毒後も、乾燥させる際には清潔な環境を心がけましょう。
よくある質問
哺乳びんに食洗器は使える?
哺乳瓶の一部製品は、食洗機対応のものがありますが、食洗機での洗浄だけでは十分ではない場合があります。
特に、乳首や細かい部分は手洗いでしっかり洗浄する方が安心です。
また、洗剤が強すぎたり、高温でプラスチックが劣化する可能性もあるため、取扱説明書を確認しながら使用しましょう。
哺乳瓶の劣化に注意
哺乳瓶を長期間使っていると、プラスチックが黄ばんだり、傷がついて細菌が繁殖しやすくなります。
特に、プラスチック製の哺乳瓶は劣化しやすいため、定期的に買い替えが必要です。
通常、哺乳瓶は3〜6ヶ月を目安に交換するのが推奨されています。
乳首も1〜2ヶ月ごとに新しいものに交換しましょう。
洗浄と除菌が一気にできるアイテムとは?
洗浄、除菌って意外と大変…
授乳の頻度が多いときは、哺乳びんの洗浄・除菌が負担になることも。
軽くすすぐ必要はありますが、あとはつけるだけで洗浄と除菌が一気にできる除菌料も発売されています。
赤ちゃんに欠かせない洗浄・除菌、ご家族の生活に合わせて検討してみるのも、一つの手です。
まとめ
哺乳びんを衛生的に保つためには、使用後すぐに洗浄し、専用の洗剤やブラシでしっかりと洗うことが大切です。
分解してパーツごとに丁寧に洗い、乾燥後に清潔な状態で保管しましょう。
さらに、定期的な消毒と哺乳瓶や乳首の交換も忘れずに行うことで、赤ちゃんに安全な授乳ができます。