哺乳瓶とともに重要な役割を果たすのが「乳首」です。
乳首の形状やサイズは、赤ちゃんがミルクを飲みやすくするため、意外と重要です。
この記事では、乳首の形状やサイズについて詳しく解説し、赤ちゃんに合った乳首を選ぶポイントを紹介します。
1. 乳首の形状について
乳首にはさまざまな形状があります。
以下では、主な乳首の形状をいくつか紹介し、それぞれの特徴を解説します。
あんまり気にしたことがなかった…!
哺乳びんそのものよりも重要だったりするです~!
丸型
- 特徴
一般的な形状で、円錐形に近い乳首です。
昔から使われているタイプで、ミルクが出る穴が一つあり、赤ちゃんが吸う力でミルクが出てきます。 - 向いてる赤ちゃん
お口の開け方が小さめの子や、母乳との併用が少ない場合に使用しやすいです。
母乳に近い形状(母乳実感タイプ)
- 特徴
おっぱいから吸っている状況に近い形状の乳首です。
母乳のように柔らかく、赤ちゃんが自然に吸い付くことができるデザインです。 - 向いている赤ちゃん
母乳と哺乳瓶の併用をしている場合に特におすすめです。
母乳と同じ感覚で飲めるため、母乳育児への移行もスムーズに行いやすいです。
吸う力の強い子もこちらの方が満足する可能性が高い。
これ以外にも楕円型や会社ごとに独自の乳首が開発されているです~!
2. 乳首のサイズについて
乳首のサイズは、赤ちゃんの月齢や成長に応じて異なるものを選ぶ必要があります。
乳首のサイズが適切でないと、ミルクが出過ぎたり、逆に出にくかったりして、赤ちゃんが飲むのを嫌がることがあります。
ここでは、一般的な乳首のサイズとそれぞれの目安となる月齢について説明します。
中にはサイズ変更が必要のないものもあるですよ!
こちらも会社によって表示が違うので、だいたいこんな感じをつかんでもらえればと思います!
ピジョンだと、SS(新生児~)、S(1か月~)などになっていました!
Sサイズ(新生児用)
- 対象月齢:新生児〜生後3ヶ月
- 特徴:ミルクの出る穴が小さく、赤ちゃんが少しずつミルクを吸うことができる設計です。
赤ちゃんはまだ吸う力が弱いため、このサイズの乳首でゆっくりと授乳できます。 - 向いてる赤ちゃん:生まれたばかりの赤ちゃんや、母乳と併用して哺乳瓶を使い始めたばかりの赤ちゃん向けです。
Mサイズ(3ヶ月〜)
- 対象月齢:生後3ヶ月〜6ヶ月
- 特徴:赤ちゃんの吸う力が強くなってくる頃に適したサイズで、ミルクの出る量が増えます。
授乳時間が短くなり、赤ちゃんが一度に飲む量も増えてきます。 - 向いてる赤ちゃん:3ヶ月以降、ミルクを一度にたくさん飲めるようになった赤ちゃん向けです。
Lサイズ(6ヶ月〜)
- 対象月齢:生後6ヶ月〜
- 特徴:ミルクの流量がさらに増え、短時間で効率的にミルクを飲むことができる設計です。
吸う力がさらに強くなり、離乳食と併用してミルクを飲む機会が減ってきても、短時間で授乳が済むようになります。 - 向いてる赤ちゃん:6ヶ月以降で、ミルクの量が増え、授乳回数が減ってきた赤ちゃんにおすすめです。
穴の形状と流量のちがい
穴の形にも違いがあるんですね?
乳首の穴の形状によっても、ミルクの出方が異なります。
赤ちゃんの成長や好みによって、乳首の穴の形状も選ぶことが大切です。
大きく分けて ①丸穴(〇) ②クロスカット(✕) ③Y字型(スリーカット/Y) があります!
それぞれの特徴を見てみるです~!
丸穴タイプ
哺乳瓶を傾けるだけで自然とミルクが出る丸穴タイプは、まだ上手に乳首を吸うことができない赤ちゃんにも使いやすいです。
新生児から使用可能です。
ミルクの出る量が決まっているため、成長に合わせてちくびをサイズアップしていく必要があります。
クロスカットタイプ
クロスカットは、赤ちゃんの吸う力によってミルクの出る量が変わるため、成長に合わせてちくびのサイズアップは必要ありません。
他の種類よりもミルクが出る量が多いので、ミルクを飲む量が多い赤ちゃんや、飲むスピードが速い赤ちゃんにおすすめです。
吸う力の弱い子や新生児は飲めていない可能性もあるため、飲めているか確認が必要です。
繊維質が多く含まれる果汁など、ちくびの穴が詰まりやすいものを与えるときにも向いています。
哺乳力がついてきた生後2~3ヶ月以降の赤ちゃんにおすすめです。
Y字型(スリーカット)タイプ
スリーカットも、赤ちゃんの吸う力に応じてミルクの出る量が変わるため、サイズアップの必要がありません。
クロスカットと比べるとミルクが出る量は少ないですが、ミルクの量をコントロールしやすく、むせにくいのが特徴です。
生後2~3ヶ月以降の赤ちゃんにおすすめです。
ピジョンさんも3か月頃(Mサイズ)からY字型で販売されているです~!
3. 乳首の交換時期
乳首は使っているうちに劣化し、柔らかさや形が変わってしまいます。
定期的に交換することで、赤ちゃんが飲みやすい状態を保つことができます。
交換の目安や交換が必要なサインについても知っておくことが大切です。
1つでも当てはまったら、交換のサインです~!
交換時期
乳首の寿命は約1〜2ヶ月が目安です。
ただし、使用頻度によってはこれより早く交換が必要になる場合もあります。
乳首にひび割れが見られたり、穴が広がりすぎている場合は、交換のタイミングです。
また、ミルクの出方が急に変わったり、赤ちゃんが飲みにくそうにしている場合も交換のサインです。
4. 赤ちゃんに合った乳首の選び方のポイント
何種類か試すことも必要かもです~!
月齢に合わせたサイズ選び
赤ちゃんの成長に応じて、適切なサイズを選ぶことが基本です。
特に、ミルクの出る量が月齢に合っていないと、授乳の際に赤ちゃんが飲みづらくなることがあるため、月齢に応じた乳首のサイズに注意しましょう。
授乳スタイルを考慮
母乳育児との併用を考えている場合は、母乳に近い形状の乳首を選ぶことが赤ちゃんにとって自然な授乳体験につながります。
ミルク育児の場合は、吸う力に応じて流量を調整できる乳首がおすすめです。
赤ちゃんの好みに合わせる
乳首の形状や素材は、赤ちゃんの好みによっても異なるため、複数の乳首を試してみることも重要です。
赤ちゃんが飲みやすいと感じる乳首を見つけることで、授乳がよりスムーズになります。
5. まとめ
乳首の形状やサイズは、赤ちゃんの成長に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。
新生児には小さなSサイズ、成長に伴いMサイズやLサイズに切り替えるなど、赤ちゃんの吸う力や授乳スタイルに応じた乳首選びをしましょう。
また、乳首の交換時期も忘れずに確認し、赤ちゃんが快適にミルクを飲める環境を整えることが重要です。